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統合失調症・うつ病を中心とした精神科特化型の訪問看護ステーション「こころのあい」
サービスのこと、日々のこと、様々な角度から思うことを発信しています。実際に訪問看護を利用されている当事者やご家族様の声も掲載していますので、これから訪問看護の利用を考えている方の参考になれば幸いです。
ブログ
2026.01.01
今年も一年が始まりましたね。 昨年も、こころのあいをご利用くださった利用者様、 ご家族の皆様、そして日頃から支えてくださっている関係機関の皆様に、 心から感謝申し上げます。 今年は「馬年」です。 馬のように全力で走る、というよりも、 こころのあいは 一歩一歩、着実に 皆様の生活に寄り添っていきたいと思います。 無理をせず、その方のペースを大事にしながら、 少しでも安心して暮らしていけるよう、 今年も訪問看護に取り組んでまいります。 寒い時期が続きますので、どうか体調に気をつけてお過ごしください。 本年も「こころのあい」をよろしくお願いいたします。 訪問看護ステーションこころのあい所長 稲垣 文雄
2025.12.29
年末年始のステーション休業日は、下記の通りとなります。 【年末年始 ステーション休業日】 2025年12月29日(月)~ 2026年1月3日(土) 上記の期間中は、通常の訪問看護はお休みとさせていただきます。 日頃からご利用いただいている皆様にはご不便をおかけいたしますが、 何卒ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。 訪問再開について 2026年1月5日(月)より、通常通りの訪問看護を再開いたします。 長期間のお休みとなりますが、 来年も、皆様のこころと生活に寄り添えるステーションであり続けられるよう、 スタッフ一同、力を尽くしてまいります。 今後とも「訪問看護ステーションこころのあい」を、 よろしくお願いいたします。 訪問看護ステーションこころのあい所長 稲垣 文雄
2025.12.22
こんにちは。こころのあいです。 先日の家族教室では、訪問看護の現在の状況についてお話ししました。 ブログでも少し整理してお伝えしたいと思います。 全国で、訪問看護がどんどん増えています まず、日本全体の話からです。2025年4月1日時点で、 全国には 18,754か所の訪問看護ステーション があるそうです。 年々右肩上がりで増えていて、 「病院だけでなく、地域で支える医療」が広がっていることを感じます。 このうち、精神科の訪問看護に対応しているステーションも増えてきています。 精神疾患のある方が、病院ではなく地域で暮らすことが当たり前になりつつあり、 「心のケアをする訪問看護」が全国的に求められているからです。 およそ 3~4割のステーションが精神科訪問看護の届出をしており、 全国で見ると 7,000~8,000か所前後 が、 精神科にも対応しているようです。 埼玉県・さいたま市の状況 次に、埼玉県の話です。 埼玉県内の訪問看護ステーション:879か所(前年は810か所) ここ数年で新しいステーションが増えており、 首都圏の中でも多い方だと言えます。 特に、さいたま市、川口市、越谷市などの都市部では、 精神科に対応するステーションも増えてきている状況です。 そして、さいたま市内に限って見ると、 訪問看護ステーション:およそ150か所前後 精神科に専門的に取り組む事業所:10~15か所ほど 実際にはもう少し多いと実感はありますが。 数としてはまだ多くはありませんが、 精神科訪問看護を必要としている人は確実に増えています。 訪問看護ステーションにも種類があります 訪問看護ステーションと一口に言っても、いくつかタイプがあります。 大きく分けると、次の3つです。 1.医療法人(病院併設型)・病院やクリニックが運営しており、主治医との連携がとてもスムーズ 2.複数のステーションを展開する大規模ステーション・広いエリアをカバーしやすく、人員体制も比較的大きい 3.小規模ステーション(地域密着型)・エリアは限られるが、生活に寄り添った細やかな支援が得意 ちなみに、こころのあいは「小規模ステーション」です。 訪問エリアは決して広くありませんが、そのぶん、地域に根ざして、 一人ひとりの生活や家族背景を大切にしながら支援することを心がけています。 まとめ 数が増えるだけでなく、「どう支えるか」も大事にしたい 訪問看護ステーションの数は、全国でも、埼玉県でも、さいたま市でも増え続けています。 それはとても心強いことですが、同時に大切なのは、 その地域で その人らしい生活を 無理なく続けていけるように どうやって支えていくか だと思っています。 こころのあいは、 大きなステーションではありませんが、 小さなステーションだからこそできる、 顔の見える支援を続けていきたいと考えています。 これからも、地域の一員として、 皆さまと一緒に「心のケア」を考えていけたら嬉しく思います。 訪問看護ステーション こころのあい所長 稲垣 文 年々増加する訪問看護ステーション数 全国の訪問看護ステーション数
2025.12.18
こんにちは。こころのあいです。 気分の波が大きい日は、朝は「今日は調子いいな」と思えても、 昼すぎから一気にしんどくなったり、 理由のないイライラが突然出てきたりします。 利用者様とお話ししていても、この気分の【アップダウン】の悩みは 本当に多く聞かれます。 その中でも多いのが、「お風呂に入るのがめんどくさい」問題です。 入ればスッキリするのは分かっているのに、 波のある日は服を脱ぐのも、浴室に行くのも、体を洗うのも、 とにかくエネルギーが必要になります。 私は、ここで「入れない自分が悪い」とは思わなくていいと考えています。 お風呂は体力も気力も使う行動なので、 調子の悪い日ほどハードルが上がるのは自然なことです。 大事なのは、0か100かで考えないこと。 全部無理なら、 顔だけ洗う 1〜2分だけシャワーを浴びる 足だけ洗ってさっぱりさせる こんな“部分的なお風呂”でも十分です。 続けやすいラインを一緒に探していくことが大切です。 気分の波には、薬や生活リズムも関係します。 薬は【減らすこと】が目的ではなく、 適正な量で波を小さくすることが本来の役割です。 飲み忘れや自己判断での中断は、 気分の乱れをさらに強くすることがあります。 寝る時間が不規則だったり、 朝起きられなかったりする日が続くと、 体も心も不安定になりやすいので、 訪問時に一緒に生活リズムを整えるポイントを確認しています。 気分の波が激しい日は、自分を責めがちになりますが、 こころのあいは、無理にがんばらせず、 その人のペースを大切にしながら一緒に日々を整えていくステーションです。 お風呂のことも、薬のことも、イライラのことも、 どうぞ気軽にご相談ください。
2025.12.15
こんにちは。こころのあいです。 先日の家族教室でお話しした「訪問介護」と「訪問看護」の違いについて、ご紹介したいと思います。 「訪問看護」と「訪問介護(ヘルパーさん)」を言い間違えてしまう方がとても多くいらっしゃいます。 名前がよく似ていることもあり、 「何が違うのかよく分からない」 「どっちを使えばいいの?」 と戸惑われることも少なくありません。 今日は、その違いをできるだけわかりやすくお伝えしたいと思います。 訪問介護(ヘルパーさん)は、生活のお手伝いが中心のサービスです。 たとえば… 掃除・洗濯・買い物 食事づくり 入浴・着替え・排泄の介助 など、日常生活を続けるための支援をしてくれます。 介護保険を使って利用することが多く、 担当のケアマネージャーさんが、 一人ひとりに合った計画を立ててくれます。 「家で暮らしていくための生活サポート」 それが訪問介護の大きな役割です。 一方、訪問看護は、医療の専門職が行う在宅医療サービスです。 お医者さんの訪問看護指示書にもとづいて、 病気や体調の観察 お薬の管理・相談 点滴や傷の処置が必要な方への対応 生活リズムや睡眠の相談 不安やつらさを一緒に整理するこころのケア などを行います。 「こころのあい」は、精神科に特化しているため、 統合失調症 うつ病 双極性障害 など、こころの病を抱える方の生活全体を支えることが中心になります。 私はよく、「住み慣れた自宅に、小さな医療チームが来てくれるイメージです」とお伝えしています。 簡単にまとめると、 訪問介護 → 生活を支えるサービス(家事・身の回りのお手伝い) 訪問看護 → 医療とこころを支えるサービス(体調・お薬・こころのケア) 人によっては、両方を上手に組み合わせて利用しているケースもあります。 迷ったときは、一人で抱え込まないで 「自分には、うちの家族には、どういったサービスが合うんだろう?」 「どこに相談したらいいのか分からない」 そんなときは、 ケアマネージャーさん、主治医の先生、お近くの区役所、 そして私たち「こころのあい」など、 身近な専門職に、遠慮なくご相談ください。 このブログが、「訪問介護」と「訪問看護」の違いを知るきっかけになれば嬉しく思います。 訪問看護ステーション こころのあい所長 稲垣 文雄
2025.12.08
こんにちは。こころのあいです。 先日の家族教室でお話しした「言葉の力・言霊」について、少しご紹介したいと思います。 私がよく紹介している本に、『水は答えを知っている』という本があります。 この本では、水に「ばかやろう」「ムカつく」などの言葉や文字をを見せると、結晶が崩れた形になる。 水に「ありがとう」「愛・感謝」と見せると、とてもきれいな結晶になるという写真が紹介されています。 科学的な正しさだけが大事というよりも、 「言葉には形にならない力がある」 ということを、とても分かりやすく教えてくれる本だと感じています。 訪問看護の現場でも感じること 訪問看護をしていると、言葉の違いが、 その人の生活や病状ににじみ出ていると感じることがよくあります。 悪口や不満の言葉が多いとき → 気持ちも不安定で、なかなか楽になりにくい印象があります。 つらい中でも 「ありがとう」 「助かってるよ」 「来てくれて嬉しいよ」 と言える方 → 表情も柔らかく、周りとの関係も穏やかに保たれていることが多いです。 もちろん、誰でもイライラする日や、弱音を吐きたい日はあります。 大事なのは、「全部ガマンすること」ではなく、 少しだけ言葉を選んでみることだと思っています。 ちょっとした「言い換え」からで大丈夫です 家族教室でもお伝えしましたが、たとえば雨の日に、 「最悪だ、また雨だよ」ではなく、 「雨だけど、これで水不足が少し楽になるかもしれないね」 と、ほんの少し言い方を変えてみる。 それだけでも、自分の気持ちも、 聞いている人の気持ちも、少し楽になります。 統合失調症の幻聴や妄想がすぐ消えるわけではありませんが、 「どんな言葉を日常で使っていくか」は、 家族も本人も一緒に取り組める工夫です。 ご家庭で試してほしいこと 難しいことをする必要はありません。 まずは、ご家庭の中で、 「ありがとう」 「嬉しい」 「助かったよ」 といった言葉を、少し意識して増やしてみてください。 それだけでも、家の中の空気がやわらかくなり、 関係性も少しずつ変わっていくと感じています。 言葉は目に見えませんが、心の環境をつくる大事な要素です。 今回の家族教室でお伝えした内容が、皆さまの日常の中で、 少しでもお役に立てば嬉しく思います。 訪問看護ステーション こころのあい所長 稲垣 文雄 【ありがとう】の結晶 【愛・感謝】の結晶 【ムカ●く・コ●ス】の結晶 【バカ●ロー】の結晶 前向きな言葉
2025.11.24
こんにちは。こころのあいです。 私たちは、つい「100%でがんばらなければ」と思いがちです。 でも心や体には波があり、 毎日全力で走り続けるのは現実的ではありません。 私はいつも利用者様にお伝えしていることがあります。 「毎日60〜70%くらいの気力と体力で生きるのが、ちょうどいいんです」 調子が悪い日でも、30〜40%できれば十分。 どうしても無理な日は、思い切って休む。 この、いい加減 いい塩梅(あんばい) の生き方が、 結果として生活を長く安定させます。 沖縄の方言に「なんくるないさ~」という言葉があります。 なんとかなるさ~ そのうち道は開けるよという、 やわらかい励ましの言葉です。 私はこの考え方が、 精神科の支援にもよく合うと思っています。 完璧にやろうとしない できるときにできる分だけ 無理な日は休んでもいい 人に頼ってもいい こうした心構えを持つことで、 気分の波にも振り回されにくくなります。 無理にがんばらなくて大丈夫。 あなたのペースで、ゆっくり、少しずつでいいのです。 気楽にいきましょう! eazy come eazy go
2025.11.10
こんにちは。こころのあいです。 今回のテーマは「クライシスプランの実践編」です。 今回は、実際にどのように使われているのかを、こころのあいの事例から少しご紹介します。 ① 調子が下がり始めたときの “ 早めの気づき ” だんだんと朝起きづらくなってきた時にクライシスプランを見返し、 「黄信号のサインに当てはまる」と気づきました。 その日のうちにスタッフへ連絡し、 早めに休養を取ったことで、 以前のような大きな不調になる前に立て直すことができました。 「これまでなら無理をして悪化していたけれど、 今は “ 少しの変化 ” で動けるようになりました。」 このように、自分の状態を【客観的に見られるようになる】 のもプランの大きな効果です。 ② 家族とのすれ違いが減った 「休んでばかり」と家族に誤解されることがありました。 しかし、クライシスプランを一緒に確認するようになってから、 「今は黄信号だから静かに過ごしている」 と家族も理解できるようになりました。 「何もしていないではなく、回復のために休んでいる」 と伝えられるようになりました。 家族と本人が同じ信号で話せることで、安心して見守る関係が築かれています。 ③訪問看護との意思疎通がスムーズに クライシスプランを看護師や作業療法士と共有することで 自分の状態を簡単に伝えられるようになりました。 診察のとき、主治医に説明するのが難しかった方も、 訪問看護で事前に主治医に伝えたいことを一緒にまとめることができます。 まとめ クライシスプランは “ 自分を守る取扱説明書 ” のような存在 小さな変化に気づけると、大きな不調を防げる 家族や支援者とのすれ違いが減り、安心して話せる関係ができる 医療とも連携しやすくなり、治療がスムーズになる 今後もこころのあいでは、利用者さんと一緒にクライシスプランを育て、 より安心して過ごせる支援を続けていきます。 訪問看護ステーションこころのあい所長 稲垣文雄
2025.11.03
こんにちは。こころのあいです。 今回のテーマは「クライシスプランを日常生活で活かす方法」です。 クライシスプランは、作っただけでは意味がもったいないものです。 日常の中で少しずつ使っていくことで、初めて力を発揮します。 ① 朝と夜の “ セルフチェック ” 朝と夜に少しだけ立ち止まって、 「昨日より疲れていないか」 「しっかり眠れているか」 「人と話せたか」 などを確認します。 調子が良ければ青信号 少し疲れていたら黄信号 何もしたくない時は赤信号 今日は何色かな?とイメージすると不調の変化に気付きやすくなります。 ② 不安が出たら " プランを開く" 人の目が気になったり、落ち込みが続く時は、 クライシスプランを見返して 「今できること」をまずは1つ実行してみましょう。 音楽を聴く、部屋を暗くして休む、深呼吸するなど、 一つの行動が次の落ち着きにつながります。 ③ 家族や支援者と ” 話すきっかけ "に 使う 家族や支援者に 「このプランに書いてあるここが今の自分に近い」 と伝えるだけでも十分です。 「じゃあ今日は少し静かに過ごそうか」 と、周囲と動きを合わせることができます。 ④ 調子が戻ったら “ ふり返る ” 落ち着いた時に 「何が良かったか」 「何がうまくいかなかったか」 を一緒に確認します。 この繰り返しが、クライシスプランを自分らしい形に育てていくコツです。 まとめ 毎日の中で“自分の信号”をチェックする 不安を感じた時はプランを見て、行動をまずは一つ実行 家族や支援者との会話のきっかけにも使う 調子が戻ったらふり返り、次に活かす クライシスプランは、いざという時の「備え」だけではなく、「日々を支える道しるべ」です。 使うたびに少しずつ形を変えながら、安心して過ごせる時間を増やしていきましょう。 訪問看護ステーションこころのあい所長 稲垣文雄