
ここあい頼り㉗ ~クライシスプラン 対処法の確認~
こんにちは。
こころのあいです。
前回は、心の調子を信号機の色で
「青・黄・赤」に分けて見極める方法をお話ししました。
今回は、その色ごとに「何をすればいいか」を決めるステップです。
どうして事前に決めるの?
人は調子が崩れてくると、
冷静な判断が難しくなります。
「何をすればいいか」をその場で考えるのは、
まるで火事になってから
消火器の場所を探すようなもの。
だからこそ元気なうちに、
「色別の行動メニュー」を決めておくことが大事です。
こころのあいの利用者さんの場合
青信号(安定)
Aさんは、青信号のときは朝きちんと起きて洗濯や掃除をこなし、
近所の人とも気軽に話せます。
Aさんがこの状態を保つためにしているのは、
- 夜は必ず同じ時間に寝る
- 朝のラジオ体操は欠かさない
- 1日1回は外に出て太陽を浴びる
「青信号を長く続けると、自分に自信がつきます」
と、笑顔で話してくれます。
黄信号(注意)
Bさんは、黄信号に入ると「人と話すのが面倒」
と感じ始めます。
そんなときは、
- 好きな音楽を聴く
- コーヒーを淹れて一息つく
- 訪問時にスタッフへ今の気分を伝える
「音楽とコーヒーは、頭の中をリセットしてくれるんです」
Bさんは、この段階で立て直せることが増えました。
赤信号(要注意)
Cさんは、赤信号になると眠れなくなり、
玄関の鍵を何度も確認します。
そのときの行動メニューは、
- すぐに主治医や訪問看護のスタッフへ相談
- 主治医の指示で追加薬を服用
- 状況によっては臨時受診や短期入院
「赤信号になったら、自分一人でなんとかしようとしない」
これがCさんの考え方です。
行動は「順番」も決める
「青→黄→赤」と信号が変わったとき、
やることの順番も決めておくと迷いません。
・ 黄になったら深呼吸と音楽
↓
・ 変化がなければスタッフに連絡
↓
・ 赤になったら受診や入院も視野に入れる
まとめ
- 信号の色ごとに、自分に合った行動メニューを作る
- 青は安定を保つ習慣、黄は立て直す工夫、赤は迷わず周囲に助けを求める
- 順番も決めておくと行動が早くなる
次回は「ストレスの確認」について。
自分の “ 調子の崩れやすいやすいポイント ” を知っておくことが、
安定を長く保つコツです。
訪問看護ステーションこころのあい
所長 稲垣 文雄



